「あなたのさくら色2022」
受賞作品発表
ILLUSTRATION
〈イラスト部門〉
優秀賞 「さくら曳航」
新井 優二
AGE:67
審査員コメント:
湯川れい子:この曳航される舟は何でしょう?ただのボート?発想に夢があります。
秋元征紘:美しく不思議な表現力に今回も魅了されました。テーマとの距離感がありますが。
蟹瀬令子:いつも素晴らしい作品です。色々な世界で展開できそうです。
小林照子:いつもながらの力量だが、今回の作品は桜の持つ温もりと永遠の命を感じた。
2位 「どこへでも」
ロヘイ
AGE: 27
審査員コメント:
湯川れい子:ぼんぼりのような桜。菜の花。シンプルで好感が持てる判りやすさが好き。
蟹瀬令子:絵本の中へ導かれるような、木の配置、さくらの花びらの様子、切り絵と絵具が立体的なチカラを生み出していると思います。
3位 「さくらいろ」
鈴木 理絵
AGE: 55
審査員コメント:
小篠ゆま:桜色の時間を想像する子供の可愛い表情と情景がよく表現できていると思います。ダイナミックな構図が、特に子供が持つ力強さと優しさが出ていて、インパクトのあるユニークな作品です。
副田高行:ピンクの花びらに囲まれる少女。洋服も手に持つ本もピンク色。凛とした眼差しが美しい未来を予感させる。
小林照子:何となく気になる女の子。
PHOTOGRAPHY
〈写真部門〉
優秀賞 「第二幕」
白山 貴浩
AGE: 50
審査員コメント:
小林照子:強い女の子とおっとりした弟。とても未来的ですね。
蟹瀬令子:笑顔はじけて、力強い。
秋元征紘:散りつつあるさくらを驚きを持って観る子供たちの表情が素晴らしい。
小篠ゆま:桜のピンクが日光に反射して、石の壁までも桜色になっていて、とても優しく鮮やかに光を感じる良い作品だと思います。また桜の花びらが散るのに驚く男の子の表情と花びらをまく女の子の表情のコントラストがとても良いと思いました。
湯川れい子:珍しいほど子供の表情がいい。ありきたりの写真に強烈な「桜」を感じた。
2位 「ねぇ、春がきたよ」
竹田 未来
AGE: 52
審査員コメント:
蟹瀬誠一:なんだかよくわからないけど見入ってしまうピンク色のアート作品。桜色のさざ波が不規則に波打って止まることを知らない。その不確かさが今の不安な世界を象徴するとともに「春が来たよ」というメッセージも感じさせる。パリで少女時代にはじめた写真がアートとして花咲いている。
小篠ゆま:技術がイイ
3位 「桜隠しの日」
佐藤 静治
AGE: 69
審査員コメント:
副田高行:桜吹雪とほんとうの吹雪が、同時に映像に写った
蟹瀬令子:一枚のアートとして心に残る。さくらと雪の競演はなかなかとれないですね。親子の姿がさらに、幸せ感を高めています。
小篠ゆま:大きく桜を画面全体にレイアウトしたのがダイナミックでインパクトがあります。また雪も桜色になり、地面に積もる雪ですらもさくら色に染まっているようで美しい作品です。
LYRICS
〈歌詞部門〉
JUDGE PICKS
〈審査員賞〉
小林照子賞
「君と私のオモイ咲く」
土平 友希
AGE: 29
審査員コメント:
小林照子:ふと見過ごしてしまいそうな光景ですが、 そこに目をとめて作品にした作者の感性がとってもステキです。
小篠ゆま賞
「SAKURA飛んでけ」
駒井 愛子
AGE: 40
審査員コメント:
小篠ゆま:サクラと少女、そして地球を柔らかい色使いとビビットなアクセントカラー、そしてそこにストライプを差し込みながら、POPにコントラスティックに表現出来ています。地球と人類の平和を、元気に表現できていて、とてもエネルギーが湧いてきますね!
副田高行賞
「旅立ち」
有岡 亨
AGE: 80
審査員コメント:
副田高行:てんとう虫が羽ばたく決定的瞬間をよくとらえた。てんとう虫を若者の姿に重ねたピンク色のソフトフォーカスの映像がうつくしい。
蟹瀬誠一賞
「さくらの木の下で」
田上 幸喜
AGE: 60
審査員コメント:
蟹瀬誠一:ウクライナの国旗を彷彿とさせて青い空と黄色い菜の花で2分割された画面に花をつけた 桜の枝が日本からの平和のメッセージを送るように伸びている。 写真を撮る女性の姿はまるで戦争を止めなさいと声をかけているようです。
レナジャポン社長賞
「さくらのお手紙をひらくとき」
宮澤 レナ
AGE: 24
審査員コメント:
蟹瀬令子:レナさんは独自の世界をすでに作られていて素晴らしいと思います。絵本に、GOODSデザインに、広告の世界へと自分のパーソナリティを大事にしながら制作活動を続けてください。夢の世界の入り口ですね。
今年は「ヤング奨励賞」と「スカーフデザイン賞」を設けました
Encouragement Award
〈ヤング奨励賞・スカーフデザイン賞〉
ヤング奨励賞
「三浦の暖」
田嶋 優太
AGE: 14
審査員コメント:
蟹瀬令子:構図も色合いも美しい。 黄色の電車は乗っている人が桜を眺めていそうで、幸せ感が伝わる。 電車の黄色、菜の花のようでとても素敵。
副田高行:ピンクの桜と黄色い電車の対比がおもしろい。
小林照子:乗り物が大好きな少年なのかな?カラフルな世界が楽しい
秋元征紘:14歳の少年の挑戦。
今後が楽しみだ。
ヤング奨励賞
「Cherry blossom art gallery」
加藤 愛理
AGE: 18
審査員コメント:
小篠ゆま:とても繊細に御伽の国の情景が表現されて、テクニック的にも良い作品なのですが、やはり桜を表現するにあたって、色が欲しいと思います。
蟹瀬令子:線画としてのチカラを感じます。テーマを少し表現されていたら、もっとよかったです。これからを期待します。
スカーフデザイン賞
小林 葉子
AGE: 38
「さくさくららら」
審査員コメント:
小篠ゆま:様々な桜の動きを図形化し、桜自体を描いているわけでは無いのですがとても表現がユニークでまとまった作品です。
小林照子:窓から見る桜の生涯がリズミカルに表現されている 。
副田高行:窓から見える桜を、ステンドグラスのように、点描画のように、美しく構成した。